毎月来る電気代の請求書を見て、「はあ」とため息をついてしまう方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、うちの電気代は平均よりも高いのか?低いのか?気になりますよね。
この記事では地域別における電気代の平均、電気代の計算方法、節約する方法などを解説していきます。
ズバリ!世帯別の電気代の平均は?
世帯 | 電気代平均(月) |
1人暮らし | 5,852円 |
2人暮らし | 9,559円 |
3人暮らし | 11,024円 |
4人暮らし | 11,719円 |
5人暮らし | 12,846円 |
6人以上 | 16,414円 |
国は政策を実行するにあたって参考にする様々な統計を取っています。
上表は、総務省の「家計調査」の中でも、世帯別の電気代の平均を表したものです。
みなさんの電気代と比較して、いかがでしょうか?
「うちは平均よりも高い….」なんて方も多いのではないでしょうか。
季節や地域によっても大きく変化!
上表と電気代の請求書を見比べて、明らかに高いという方もいると思います。
しかし、実際には季節によって、また地域によっても電気代は異なってきます。
やはり電気代がかかりやすいのが冬の季節で、夏と比較して1.2~1.4倍程度に跳ね上がります。
冬の方が日照時間が短くなるため、そもそも電気を使う時間が長かったり、冷房よりも暖房の方が電力消費量が大きいためです。
また、地域によって気候が違うため、その違いにおいても電気代は変わってきます。
地域 | 電気代平均(月) |
関東地方 | 8,732円 |
北海道地方 | 9,043円 |
東北地方 | 9,965円 |
北陸地方 | 11,689円 |
東海地方 | 9,062円 |
近畿地方 | 8,964円 |
中国地方 | 9,620円 |
四国地方 | 11,022円 |
九州地方 | 8,752円 |
沖縄地方 | 8,643円 |
電気代の仕組みを知ろう!

普段電気代を確認するとき、電気料金は目にする方が多いですが、その中身まで確認している方は少ないのではないでしょうか。
しかし、電気代の節約をするには、まずその仕組みを知ることが大切です。
大まかに、電気料金の仕組みは上記の計算式で算出されています。
基本料金は消費電力量の有無にかかわらずかかる費用、電力料金と再エネ賦課金は消費電力量にそれぞれの単価を掛け合わせた費用がかかります。
なお、電力料金の単価は各電力会社で決められていますが、再エネ賦課金は一律で経済産業省から決められています(2020年度は2.98円/kWh)。
消費電力(W)は家電によって異なり、各家電をどのくらいの時間(h)使ったかで、電気代が変わってきます。
そのため電力消費量の大きい家電、そして長い時間使う家電をチェックしておきことが大切です。
エアコンや乾燥機、食器洗い機などは使う時間も長く、消費電力も大きい家電の代表格なので、使いすぎには特に注意したいですね。
電気代を節約する方法4選

①新電力に電力会社を変更する
電力会社は各地域の決められたところでないとだめだと、思っていませんか?
電力の小売り自由化により、現在は電力会社を自由に選ぶことができ、大手電力会社(東京電力や関西電力等)以外の新電力と呼ばれる新興の電力会社が多く参入しています。
大手電力会社よりも電力単価が安い新電力も多く、同じ電力量を使用したとしても電気代が安くなります。
単価が安いだけでなく、キャンペーンなどを実施している新電力も多いのでダブルでお得です。
新電力も電気の質は一緒
新電力と聞くと、「できたばかりの会社の電気って何か問題がありそう….」と思う方もいますが、結論電気の質は全く変わりません。
というのも送電線ネットワークは大手電力会社しか行うことができず、同じ送電線の中で電気は混じり合います。
そのため、どこから電力を買っても供給される電気は同じということです。
万が一、新電力が電力を供給できなくなった場合でも、送配電網を管理する会社がその分を補給するので、ただちに電気の供給が止まることはありませんので、安心してください。
電力契約プランを見直すことも大事!
電力会社には、様々な契約プランがあります。
一番オーソドックスなのは消費電力量に応じて単価が変化するプランです。
使用電力量 | 電力単価(1kWhあたり) |
~120kWh | 19.88円 |
120~300kWh | 26.48円 |
300kWh以上 | 30.57円 |
例えば、月の電力使用量が500kWhだったとすると電力料金は以下の通りとなります(その他、基本料金・再エネ賦課金がかかります)。
- 120kWh×19.88円/kWh=2385.6円
- 180kWh×26.48円/kWh=4766.4円
- 200kWh×30.57円/kWh=6114.0円
合計で13,266円。
その他には、電気を使う時間帯によって電力単価が変わるものや、基本料金がない電力プランもあります。
各家庭のライフスタイルなどによっても大きく変わってきますので、ご自身に合ったプランを選びましょう。
③LED照明に替える
利用時間が長い照明器具をLED照明に替えると、同じ明るさでも50~90%の節電に繋がります。
価格自体は一般的な照明よりも高いものの、寿命が白熱電球の約40倍・蛍光灯の約5倍と言われていますので、特に一戸建てのご家庭にはピッタリです。
④太陽光発電を導入して、自ら電気を創る
電気は買うものというイメージがありますが、畑で野菜を作って料理で使うように、電気も各家庭で創ることができます。
その主な方法が「太陽光発電を設置する」という方法です。
太陽光で発電した電気を家庭内で利用することで、電力会社から電気を買わなくて済みますので、電気代の節約に繋がります。
また、家庭内で使わなかった電気は電力会社に売電することができるので、節約のみならず、収入に繋がります。
「売電価格が年々下がっているのに今更太陽光発電?」という方もいますが、太陽光発電の初期費用自体もかなり下がっており、むしろ多くの方が始めやすい状況になっています。
屋根というデッドスペースを活用するので、一戸建てにお住いのご家庭は是非とも利用したいところです。
現状を認識して、できる対策を!!

ここまで、電気代の平均と節電方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
電気代は毎月かかるランニングコストですから、早めに対策をしておくべき事項です。
新電力を利用したり、電力プランを再検討したりするのはどなたでもできますし、太陽光発電の導入は戸建て住宅にお住まいの方の特権です。
ご自身に合った対策を始めてみてはいかがでしょうか?