コインランドリーの数が年々増え続けていることをご存知ですか?
多くの人が自宅に洗濯機を持っているにもかかわらず、今やその数はセブンイレブンの店舗数に匹敵すると言われるから驚きです。
そんななか、コインランドリーと太陽光発電はとても相性が良いと話題になっています。
この記事では、何故相性が良いのか、セットで考えるメリットや、デメリットを紹介していきます。コインランドリーオーナーの方は必見です。
コインランドリーと太陽光発電を併用するメリット
1.コインランドリー投資のリスクヘッジができる
コインランドリー経営におけるリスクの1つは、天候による赤字リスクがあることです。
コインランドリー経営について紹介している会社によると、コインランドリーは雨が多い月の方が売上は上がります。
梅雨の時期(5月末~7月頃)は稼働率が上がり、1年間での平均月間売上に対して約1.5倍増(概算)となります。
反対に、真夏(8月)は稼働率が下がり、平均月間売上に対して約0.8倍減の売上になるようです。
このデメリットを補う方法として、太陽光発電が挙げられます。
コインランドリーの売上が落ち込むと予想される晴れの日が多い時期に、逆に太陽光の発電量は大幅に増えます。
反対に、太陽光発電投資のリスクである、太陽の出ない雨や曇りの日の発電量の減少は、コインランドリーの稼働率が上がることによってカバーすることができます。
このように、お互いの弱点を補い合いながら、コインランドリー経営のリスクヘッジが期待できます。
投資先 | 雨が多い月 | 晴れが多い月 |
コインランドリー | 稼働率UP | 稼働率DOWN |
太陽光発電 | 発電量DOWN | 発電量UP |
2.屋根材を保護してくれる
コインランドリーの屋根に太陽光パネルを設置すると、紫外線・雨・風から屋根を守ってくれるため、屋根材を劣化させにくくする事ができます。
そのため、屋根のメンテナンス費用の節約に繋がります。
また、太陽からの熱も防ぐため、夏場のコインランドリー内を涼しくすることも期待できます。
3.コインランドリーで消費する電力を太陽光発電で補填できる
一例として、平均的な都市型のコインランドリーで使用する主な洗濯機や乾燥機に使う動力、電灯の消費電力量はそれぞれ以下の通りです。
種類 | 消費電力(kWh/月) |
電灯 | 405 |
動力 | 274 |
例えば、都市型コインランドリーの一般的な広さ(15坪)の建物で屋根に太陽光パネルを設置した場合、発電量シュミレーションによると年間予測発電量は約6,700kWh、1か月あたり平均して約560kWhとなります。
この発電した電気をコインランドリー内で利用することで電気代が節約できるほか、余った電力は売電し、収益を高めることができます。
コインランドリー経営を行う上で電気は必須なものなので、太陽光発電との併用は有効な手段となります。
また、太陽光発電においても自家消費率を高めることで様々なメリットがあります。
自家消費率を上げるメリット
- 自家消費したすることで、電力会社から購入する電力量を減らせるので、電気料金の価格上昇リスクを軽減できる
- FIT期間(10年間)が終わった後は売電価格が下がるため、自家消費した方がお得
- 排出CO2削減に繋がるため、環境に配慮のあるコインランドリーとしてアピールできる
太陽光発電の自家消費メリット&デメリット|騙されないポイント
コインランドリーと太陽光発電を併用するデメリット
①初期投資費用が高くなる
一般的な都市型コインランドリー(約15坪)の初期費用は2,600万円程度と言われています。(参考:株式会社エムアイエス)
一方、住宅用太陽光発電の初期費用は、出力量にもよりますが、150万円程度と言われています。
ただでさえコインランドリー投資で初期費用がかかるところに太陽光発電の費用も加えると、さらに大きな金額となってしまいます。
しかし、最近では、「初期費用0円」で始められる太陽光発電もあります。
例えば、みんなの太陽光発電「お手軽プラン」は費用は毎月のリース料のみで、初期費用なく、太陽光発電を始めることができます。
契約期間中に発電した電気も自家消費や売電ができ、契約期間の5年経過後は無償譲渡されますので、その後の料金負担はありません。
キャッシュフローが気になるという方には、発電メリットを受けながらも大きな負担感がないため、おススメです。
②共に投資回収期間が長期である
一般的に、コインランドリー投資は、利回りが約10%程度、投資回収期間は約10年間と言われています。
また、太陽光発電の投資回収期間は住宅用が10年程度と言われています。
どちらも投資回収期間が長期であるため、すぐに利益を生み出すことや、将来の見通しを立てることが難しいと言われています。
しかし、太陽光発電では、「FIT」制度があります。10年間は国が売電単価を保証してくれるため、先を見通しやすい「リスクの少ない投資」と言えるでしょう。
②コインランドリー投資と太陽光発電、両方に適した場所が求められる
コインランドリー投資は魅力的なビジネスであるゆえ、ライバル店の出店も多くあります。それを視野に入れた上で店舗の場所選びをする必要があります。
一方、太陽光発電は、日射量が多い場所の方が発電量が多くなります。
発電量を多くするためには、南向きであることと、周りの建物で影がかからないことが重要です。
屋根の方位による太陽光発電の発電量の違い
たとえば、通常の一戸建ての屋根(傾斜角が30度想定)に太陽光発電を設置した時の発電量は、南向きを100%にすると下のようになります。
方角 | 真南向きを100%とした場合の各方位の発電効率 |
北 | 約60~65% |
真東 | 約85% |
真西 | 約85% |
しかし、コインランドリーの屋根は、「平らな屋根」が多いため、向きはさほど問題になりません。
周りの建物による影の影響
太陽光発電はパネルが影にかかってしまう間はほとんど発電してくれません。
そのため、コインランドリーの南側に大きなマンションやビルがある場合には太陽光発電はあまり向いていません。
コインランドリーに太陽光発電を設置する場合は周辺環境を考慮して検討するようにしましょう。
結論:コインランドリー経営と太陽光発電はセットで考えてみよう!
この記事では、コインランドリー経営と太陽光発電をセットで考えるメリット・デメリットを紹介しました。
セットで導入することで、コインランドリー経営の一番の不安要素である天候に左右されずに安定した収益を得ることが可能となります。
お互いの長所と短所を補えるため、コインランドリー経営と太陽光発電は相性抜群!というわけです。
一方、太陽光発電がどれくらい経済性メリットをもたらしてくれるかどうかは、設置できるパネル枚数や周辺環境に依存します。
デッドスペースの屋根を有効活用したい!という方は一度お見積や経済シミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。