太陽光発電の変換効率を90%の人が間違え損している

ほとんどの人が、太陽光発電・ソーラーパネルの変換効率について間違った認識をしています。これは、プロを含めてです。

そしてその結果、大きく損をしてしまいます。

もしも太陽光発電を始めようと思っているのならば、この記事は必ず見るようおすすめします。

90%の人が間違える変換効率の問題

まずは、こんな問題を考えてみましょう。

同じ設置条件下におけるA、B2つのソーラーパネル(5kW)があります。Aの変換効率は20%、Bの発電効率は10%です。どちらの発電量が多くなるでしょうか??
パネル容量変換効率発電量
5kW20%??
5kW10%??

答えは、「AもBも発電量は同じ」になります。

パネル容量変換効率発電量
5kW20%同じ
5kW10%

もう一度言います。AもBも発電量は全く変わりません。

もしあなたがこの問題を間違えたのであれば、太陽光発電での失敗予備群です。「変換効率」という言葉の響きに騙されてはいけません。

どうして発電量が同じなのか?では、変換効率とは何か?をしっかり理解するようにしましょう。

変換効率とパネル容量の関係を理解しよう

変換効率とは何か

変換効率

変換効率とは、「光エネルギーを電気エネルギーに変換できる割合」のことです。変換効率が高ければ高いほど、同じ光の量からでもたくさんの電気エネルギーを生むことができます。

この内容自体は、先ほどの問題を間違えた人も納得するでしょう。

では、どうして先ほどの問題を間違えてしまったのか。実は、パネル容量についての認識が違っていたからです。

パネル容量はどれだけ電気をつくれるかを表す

パネル容量

パネル容量は、どれだけ電気を発電できるかを表します。

ポイントは、太陽光の量とは何も関係がないことです。

たとえば、パネルに当たる太陽光が100だろうが、200だろうが、発電する電力が20であるならば、そのパネル容量は20なのです。

パネル容量

1kgの鉄と1kgの綿、どちらが重いですか?

ここまでの話を踏まえて、先ほどの問題をもう一度考えてみましょう。

パネル容量変換効率発電量
5kW20%??
5kW10%??

パネルがAとパネルB、変換効率が20%と10%で違いますが、パネル容量は5kWで同じです。

つまり、「どちらの発電量が大きいか?」という問題に対しては、「どちらも5kWなので変わらない」ということになります。

5kWのときの発電量を20とすれば、先ほどの問題は、下の図のように考えることができます。

問題の解答

この問題は、「1kgの鉄と1kgの綿どちらが重いですか?」という質問と同じです。

「密度」であれば鉄のほうが大きく、重いイメージを持っているでしょう。しかし、両方とも「1kg」ずつあれば、重さはもちろん同じですよね。

普通の生活であればわかるようなひっかけ問題に、なぜか太陽光発電では引っかかり続けているのです。

パネル容量がわかれば変換効率は知る必要がない

ここまででわかることは、1つ。

消費者は、太陽光発電の「設備容量(設置容量)・パネル容量」だけ知りましょう。はっきり言って、発電効率を知る必要は全くありません。

太陽光発電で最も重要なことは、「どれだけ発電ができるか」ということです。そして、その答えは、設備容量・パネル容量から出します。発電効率が高かろうが、全く関係がありません。

では、どうして「変換効率」という数値があるのか。

それは、設備容量がわからない時には、判断基準になるからです。

変換効率が高いとどうなるか

まだどこに太陽光発電を付けるかわかっていないとします。その場合は、どのパネルを使えばいいでしょうか?

そのときに選ぶ基準になるのが「変換効率」です。

変換効率が高いほうが、どこの場所であっても有利になる可能性が高くなります。

ただし、実際にパネルの形やサイズがメーカーや品番によって異なります。

見積もりをするだけでOK

太陽光発電をする人にとっては、どこに取り付けるかがだいたい決まっています。そのため、変換効率など気にせず「実際の設備容量(パネル容量)」を知ればいいのです。

そのために必要なことが、見積もり。

パネルの発電効率に悩むくらいなら、見積もりして何キロワットの設備容量になるかを調べてみましょう。

先に述べたように、メーカーによって変換効率はもちろん、寸法や形が異なります。

そのため、具体的に太陽光発電導入を検討する際は、いかに自身の屋根の寸法・形にうまくフィットしたパネルメーカーを選定し、パネル容量を最大化することが重要なのです。

変換効率に騙されるな。だからこそ複数社に見積もりを。

騙されるな
パネル容量変換効率発電量
5kW20%同じ
5kW10%

「変換効率」の響きに騙されてないけません。

変換効率が高くても、パネル容量が同じであれば、発電量は同じです。

そして、同じ理由で、このような商品文句も嘘です。

「キロワット単価が高いけれど、変換効率が高いからお得です!」

パネル容量価格キロワット単価発電量
5kW100万円20万円/kW同じ
5kW150万円30万円/kW

キロワット単価が高いのであれば、発電量に対して価格が高いだけです。

太陽光発電は、「初めて買う」消費者がほとんどです。だからこそ、間違ったことを言われても信じる人がたくさんいます。

抑えている販売店を選ぶことが利益に直結します。

太陽光発電は、一括見積サイトにて複数社見積りをとって検討することが最も早く、やり取りも難しいものではありません。

数ある一括見積サイトの中でも、最低限トップ3であるソーラーパートナーズ【住宅用】タイナビグリエネは全て見積り依頼をしましょう。

販売店の違いだけで数十万円は簡単に変わりますので、手間に対しての価値が非常に高い項目です。

できるだけ多くの情報を仕入れて、素晴らしい太陽光ライフにしましょう!

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