太陽光発電の国別シェアランキング【太陽光先進国はどこ?】

太陽光発電の導入にあたって、国内メーカーか、海外メーカーかで迷う方もいるのではないでしょうか。

実際、どの国が太陽光発電に強いのかを知る機会はなかなかない方がほとんどです。

この記事では、太陽光発電における国別シェアランキングをデータを用いて解説していきます。

太陽光発電導入量の国別ランキングTOP5

太陽光発電システム累積導入量の推移(2000~2018年)(IEA PVPS)より

1位 中国

いまや太陽光発電において必要不可欠な存在となった中国ですが、10年ちょっと前までは再生可能エネルギー電源がゼロでした。

その背景にあるのが中国政府が再生可能エネルギーの普及を積極的に推進している点です。

中国都市部では大気汚染やPM2.5などによる健康被害が深刻で、政府は古い火力発電所を強制的に閉鎖し、再生可能エネルギーへの方向転換を進めています。

資金拠出も凄まじく、2016年から2020までの5年間に渡って、太陽光発電の普及推進に約17兆円を拠出すると発表しました。

また爆発的な導入と共に設置費用は年々下がり、中国全土344都市でグリットパリティを達成しました。

グリットパリティとは、再生可能エネルギーの発電コストが電力会社からの発電コストと比較して同等かそれ以下になることを指します。

つまりそれは補助金不要な市場への移り変わりを意味し、その力強さが証明されています。

2位 アメリカ

太陽光発電は19世紀にアメリカの発明家チャールズ・フリッツによって開発されました。当時の太陽電池(光電池)の変換効率は1~2%しかなかったため実用化はされませんでした。

しかしその後も技術革新は進み、再生可能エネルギー全体で見てもトップクラスの国となりました。

特にカリフォルニア州では2020年以降新築住宅への太陽光パネルの設置を義務付けました。

それまで住宅用太陽光のうち新築は10%程度であったため、これが義務化されれば急拡大することが見込まれています。

3位 日本

日本の太陽光発電は1970年代から始まっており、2000年頃までは世界一位の生産・導入量を誇っていました。

2004年頃には世界に流通している太陽光パネルの約半分を日本が生産していましたが、現在では1%ほどになっており、生産面では大きく引けを取ってしまいました。

一方、日本は水上太陽光発電においてはTOP100案件のうち50%以上が日本を占めており、新たな設置手段に力を入れています。

4位 ドイツ

ヨーロッパの太陽光発電先進国のドイツは2038年までに石炭・褐炭火力全廃、2050年再生可能エネルギーの発電比率を80%に引き上げる目標を掲げています。

現時点では再生可能エネルギーの発電比率は40%以上にも上っています。

1990年頃には再生可能エネルギーは4%以上の導入は難しいと言われていたのも今となっては遠い過去です。

今後も単に導入を増やすだけでなく、再生可能エネルギー主体への本格的な変換を推し進めていく予定となっています。

5位 インド

インドは日射量は日本の2倍近くもあり、太陽光発電において最適な国の1つです。

年平均300日が晴れであるという点も大きな違いです。

インドは世界の太陽光発電市場のメインプレイヤーとなるべく、「ナショナル・ソーラー・ミッション」スタートし、メガソーラーのプロジェクトを発表しています。

2018年にも、中国のパネルメーカー大手のGCLとソフトバンクグループ、ソフトバンク・ビジョン・ファンドがインドで合弁会社を設立させ、話題になりました。

一方、換金性の高い銅線の盗難が続出するなど、セキュリティ対策の必要性が叫ばれています。

太陽光パネル生産量の国別ランキングTOP5

上図の通り、世界の太陽光パネルの生産は中国、マレーシア、台湾、ベトナム、韓国という順位になっています。

国内導入量も世界一の中国ですが、世界全体に出荷されている太陽光パネルのうち、58%が中国産となります。

2019年世界の太陽光パネルメーカーのシェアランキングを見ても中国が上位を占めており、世界の太陽光市場を牽引しています。

順位メーカー生産国
1ロンジソーラー中国
2JAソーラー中国
3トリナソーラー中国
4ジンコソーラー中国
5カナディアンソーラーカナダ
6ハンファQセルズ韓国

以前はトップ10に日本メーカーもランキングしていましたが、中国の勢いに押されてしまいました。

マレーシアは政府も太陽光パネルの生産を強く後押ししており、2030年までにマレーシアが排出する温室効果ガスを45%減らすと宣言しています。

高い技術力を誇り、大手6社の太陽光ぺネル生産量で約7割弱を占めています。

「日本製」・「国内産」とは?

太陽光発電において、太陽光パネルを構成しているセルの生産から組み立てまでを日本国内工場で一貫して行うメーカーはかなり減っており、セルなどの製造は海外で行われているケースが多いです。

それは半導体などに利用されるシリコンを精製するのに多くの電力を必要とするため、電気代が安い国で生産するのです。

最終的なモジュールの組み立てのみを行った場合でも「日本製」・「国内産」として出荷されます。

完全に日本のみで生産を一貫しているメーカーには、長州産業などがあります。

世界で協働して太陽光発電の導入が必要

世界で協働して太陽光発電の導入が必要

普段日本で暮らしていると想像もできないかもしれませんが、世界中で電気を使えない人は5人に1人もいます。

この電気を受電可能な人口比率はSDGs(持続可能な開発目標)の指標にも挙げられており、深刻な状況です。

それには単純に国内の発電量が足りていない場合や、送電線の工事が難しい場合など理由はさまざまです。

太陽光発電は場所を設置選ばない発電方法として、ボツワナなどの貧困地域での導入プログラムが行われています。

もしあなたの住宅の屋根に太陽光発電を導入していないとしたら、その分せっかく屋根に降り注いでいる価値を無駄にしていることになります。

ただ、太陽光発電は販売店によって価格が大きく異なる部分があり、せっかく導入したのに、不利な価格で導入してしまったという後悔も生じ得てしまいます。

お得に設置をしたい場合、一括見積サイトにて複数社見積りをとって検討することが最も早く、やり取りも難しいものではありません。

数ある一括見積サイトの中でも、最低限トップ3であるソーラーパートナーズ【住宅用】タイナビグリエネは全て見積り依頼をしましょう。

販売店の違いだけで数十万円は簡単に変わりますので、手間に対しての価値が非常に高い項目です。

できるだけ多くの情報を仕入れて、素晴らしい太陽光ライフとなるようにしましょう!

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