住宅に太陽光発電を設置した場合、太陽光で発電した電気を家庭内で利用できるため電気代の節約をすることができます。
この電力会社から購入する電気を削減する電気代の他にも、電気料金プランを変更することでさらなる電気代節約を実現することも可能です。
この記事では、住宅用太陽光発電設置者が是非知っておきたい電気料金プランのまとめを紹介します。
住宅用太陽光発電設置者に合った電気料金プランとは?
ところで、電力会社の電気料金プランはたくさんの種類があることをご存知ですか?
大人数向けのものや、オール電化向けのプラン、水力発電100%のプランなど様々なプランがあります。
では、太陽光発電を設置している家庭にとって向いている電気料金のプランはどのようなものなのでしょうか。
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電気料金プランを選ぶうえでのポイント
電気を「買う契約」と「売る契約」は別物
太陽光発電を設置している方の中には、売電するときの電力会社と電力を購入する電力会社は同じでないといけないと勘違いしている方もいます。
しかし電気の購入契約と売電契約はそれぞれ別々の契約ですので、売電先をそのままに購入契約先を変更することは可能です。
例えば、東京電力で現在購入および売電をしている場合、購入する契約だけを新電力に変更するということももちろんOKです。
購入契約先を変更する際の注意点
購入契約先を変更する際、電力会社によっては契約解除料がかかったり、キャンペーン適用だったものがなくなったりする場合があります。
契約期間や契約解除によるペナルティが存在しないかは事前にチェックしておきましょう。
電気の使用量は設置前よりも少なくなる
太陽光で発電した電力を家庭内で使用することを「自家消費」と言います。
住宅用太陽光発電における売電は「余剰売電」といってまずは発電した電気は家庭内で利用し、使いきれなくて余った電気を電力会社が買い取ってくれる仕組みになっています。
よって基本的に発電した電力をすべて売電に回すことはできません。
つまり、通常設置前よりも少なからず電力会社から購入する電気量は減ることになります。
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平均的な自家消費率(発電した電力のうち家庭内で使用する割合)は30%程といわれています。
電力会社の電気プランは使用電力量によって単価が変わるものあります。
太陽光発電は夜間利用できない
太陽光発電は当然ですが太陽の出ている時間帯にしか発電することができません。
具体的には、東京の場合(緯度36℃)、初夏で朝の5時から夜の7時ごろまで、冬場で朝7時から午後の5時ごろまでです。
電力会社の電気プランには電気を使う時間帯によって電力単価が異なるプランがあります。
太陽光による電気を使えない夜間から早朝の時間帯の電力単価が安い電気料金プランを利用すれば、全体の電気料金は安くなる可能性が高くなります。
太陽光発電に適した電気料金プラン
以下に一例として夜間の電気単価が安いプランなどを掲載していますが、電力会社により様々なプランを設定しているので、各家庭の生活スタイルに合わせたプラン選定が必要です。
ちなみに4人家族での1日の平均電気使用量は18.5kWhと言われています。
東京電力の一般的な契約体系である従量電灯Bの内容は以下の通りです。
【基本料金】
契約種別 | 料金(税込) |
10A | 286円 |
15A | 429円 |
20A | 572円 |
30A | 858円 |
40A | 1,144円 |
50A | 1,430円 |
60A | 1,716円 |
【電気料金】
段階料金 | 使用量 | 料金(税込) |
第1段階料金 | ~120kWh | 19円88銭 |
第2段階料金 | 120~300kWh | 26円48銭 |
第3段階料金 | 300kWh~ | 30円57銭 |
シンエナジー「生活フィットプラン」
新電力であるシンエナジーの生活フィットプランは、デイタイム・ライフタイム・ナイトタイムの3つの時間帯により構成されています。
各時間は平日と休日により異なりますが、ナイトタイムの電気代が安いのに加えて、比較的時間も長いのが特徴です(上図の通り)。
料金が高くなる平日の昼間は太陽光発電による電力を自家消費することで、購入しなくて済みます。
九電みらいエナジー「Nプラン」
九州電力の100%子会社の九電みらいエナジーのNプランは夜間、昼間の2つの時間帯に分かれた料金設定です。
シンエナジーよりも夜間の時間は短いものの、単価自体は安いです。
またポイントやマイルを貯めたい方には、1~2%の還元があります(電力単価は少し上がります)。
販売エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県の一部(富士川以東)です。
各家庭のライフスタイルに合わせた料金プランを!
太陽光発電による電気代節約は、発電している時間と各家庭がどの時間にどれくらい電力を使うかによって決まります。
夜間に電力が安くなるプランもそれが何時から安くあるべきなのかが重要です。
午前1時から安くなるプランなどもありますが、その時間にたくさんの電力を使うでしょうか。
また電力自由化により、新電力といわれる新しい電力会社が生まれました。
新電力は地域に根差している場合もあり、各地域でのみお得なプランを設定している場合もあります。
各家庭に最適な電力会社を見つけて、さらなる電気代節約を目指しましょう。