太陽光発電が無料!?設置費用0円の仕組みとオススメプラン

近年、「無料(設置費用0円)」の太陽光発電が広がっていることをご存じでしょうか?

「第三者所有モデル(TPO)」「電力購入契約(PPA)」「屋根貸し」などとも呼ばれるこの仕組み、太陽光発電の新しい選択肢として注目されています。

正しくは、設置費用・初期費用が無料であり、いろいろな注意点もあります。しかし、都合のいい情報が多く、販売している会社の売り文句に心配になる方も多いのではないでしょうか。

そこで、「設置費用が無料のプラン」と「通常の購入プラン」両方を販売している弊社だからこそわかる、本当の仕組みや注意点をご紹介します。

さらに、最後には、設置費用無料プランを販売している会社とそのプランを徹底調査、比較してみました。無料モデルに興味があるけどどこから選べばいいのか…という方は参考にしてみてください。

【結論】購入>設置費用0>やらない

設置費用0の判断基準

無料(設置費用・初期費用0円)のプランをしたほうがいいのか?が気になる方が多いと思いますので、結論からお答えします。

まず、購入するプランより設置費用無料のプランが有利になることはあり得ません。

その理由は後で説明しますが、設置費用無料のプランはあくまで、「太陽光発電をやらないよりは有利かもしれない」プランです。

ただし、設置費用が無料のプランが有利になる可能性が1つだけあります。それは、そのプランにだけ補助金がつく場合です。

実際に東京都や神奈川県では、初期費用が無料のプランのみを対象とした補助金があります。

また、1つ注意したいのが、「やらないほうが良い場合もある」ということです。設置費用0の太陽光発電でも、結局メリットがほとんどなく、後述するデメリットばかりを受けてしまう場合もあります。

大事なのは、自分の場合だとどうなるのか?一番いいプランはどれなのか?をしっかりシミュレーションすることです。

結論としては、設置費用が無料のプランをお勧めする人は、以下の通りです。

  1. シミュレーションの結果、デメリットよりもメリットが大きかった人
  2. 太陽光発電を購入することができない(したくない)人
  3. 補助金の対象者

自分が当てはまるかどうか気になる方は、まずはお問い合わせください。

なぜ設置費用が無料なのか

初期費用無料の太陽光発電

設置費用無料の太陽光発電を考える上で、もっとも気になるのが、どうして無料なのか?何か裏があるんでしょ?という部分。

ここでは、「太陽光発電の販売会社から見た」視点と、「太陽光発電を自分の屋根つける人(住宅所有者)から見た」視点で、設置費用0の仕組みを解説します。

【重要】自分の太陽光発電ではない

設置費用0の仕組み

まずは、最も基本的な考え方です。

どうして太陽光発電が無料なのか?その答えは、「自分の太陽光発電システムではない」からです。

通常の太陽光発電であれば、太陽光発電は自分で購入します。そのため、太陽光発電システムも、太陽光発電システムから生まれる電気も、すべて自分のものです。

対して、「設置費用無料モデル」の太陽光発電は、そもそも自分の太陽光発電ではありません。「他の人の太陽光発電が、自分の屋根にのっかっている」状態と考えればいいでしょう。

無料で太陽光を始められます!と一言でいうと聞こえはいいですが、そもそも自分のものではないので当然と言えば当然です。

このように、自分のものではない太陽光発電が屋根にのることを、「第三者設置モデル」といいます。

通常は、「発電した電気」も販売会社のものになります。
ただし、後述する「リースモデル」だけは、発電した電気は住宅所有者のものです。

「屋根の価値」を分け合う

では、どうして「第三者」である販売会社は、住宅所有者の家に太陽光発電をのせるのでしょうか。それも、費用を自分で払って。

その理由は、屋根に価値があるからです。

現在の日本では、屋根には価値があります。なぜなら、太陽光を電気に変換できる太陽光発電を設置できるからです。

たとえば、一般の住宅であれば、屋根に太陽光パネルを載せることで「約300万円」の発電収入を得ることができます。

※6,000kWh/年×25年×20円/kWh = 300万円

設置費用や維持費用で150万円かかったとしても、150万円は利益になる計算です。

販売会社としては、費用を自分で負担したとしても、発電した電気でしっかり回収が見込めるのです。ただし、もちろん住宅所有者にもメリットを出さないと、太陽光発電を屋根につけてはくれないでしょう。

そこで、住宅所有者と販売会社で「利益を分け合う」という構造が出来上がります。

設置費用0
  • 住宅所有者としては、自分で費用を払わずに利益がもらえる
  • 販売会社としては、自分が払う額以上の対価をもらえる

そのようなビジネスモデルになっているため、設置費用が0円になっているのです。

「無償譲渡」の仕組み

プレゼント

さきほど言ったように、設置費用・初期費用0円の太陽光発電の特徴は、「太陽光発電が自分のものではない」ということです。

しかし、多くのモデルでは、10年後以降に住宅所有者のものになります。さらに、この太陽光発電システムの譲渡は「無償」となることがほとんどです。

このように、設置費用0円で太陽光発電をつけてもらい、一定期間たってから自分のものになることは「無償譲渡」と呼ばれます。

「10年後にお客様に無償譲渡!」などと見たことがあるかもしれません。

「設置費用が0円」しかも「無償でもらえるってどいうこと?」という方に、続いては無償譲渡の仕組みを見ていきましょう。

「分け合う利益」から設置費用を払っている

「無償譲渡」の仕組みも、先ほどの「設置費用0円」の仕組みと本質は変わりません。

設置費用0円モデルでの「分け合う利益」から、設置費用分のお金を払っているのです。

最終的に自分のものになる太陽光発電について、具体的なお金の流れを見てみましょう。

たとえば、設置費用が100万円、そのあとの発電収入が200万円の太陽光発電システムを考えます。

設置費用が100万円の太陽光発電システム

通常の購入方法であれば、上の図のような形になります。

視点内容
販売会社・100万円を最初にもらう
住宅所有者・100万円を最初に払う
・発電収入がずっと自分のもの(200万円)
・合計で100万円のお得

続いて、この太陽光発電のプランを、初期費用無料で導入し、10年目以降に受賞譲渡してもらう場合を考えましょう。

初期費用無料

設置費用が0の仕組みはいろいろありますが、結局どの仕組みであっても、お金の流れは上の図のようになります。

住宅所有者は、設置費用が0円の代わりに毎月の発電収入(節電や売電)を販売会社に渡します。(もしくは、この時の発電収入はそもそも販売会社のものであり、住宅所有者は少し分け前をもらいます)

発電した収入から販売会社にお金が渡るので、住宅所有者のお金がへることはありません。

販売会社から見ると、設置のタイミングでお金はもらえませんが、そのかわりに毎月他の部分でお金をもらい、しっかり設置費用分は回収します。

「将来の発電収入から設置費用を払っている」それが、設置費用無料の仕組みです。

視点内容
販売会社・設置費用はいったん肩代わり
・100万円は後から回収する
住宅所有者・初期費用を払う必要がない
・お金が減らない
・残ったお金がメリットになる

お金の流れはローンと同じ

さて、緑色の部分に関して、このようなお金の流れをみたことはないでしょうか。答えは、ローンなどの契約です。

たとえば車を買う場合、100万円のお金を一括で払うかわりに、毎月3万円ずつ払うことも可能です。その場合は、初期費用が0円で車を持てたことになります。

実は、太陽光発電の無償譲渡のモデルも、お金の流れは同じなのです。

お金の流れがローン契約と同じであることを知ることには、大きなメリットがあります。

それは、ローン契約の場合と同じ仕組みが成り立つからです。

  • あとからお金を回収する側(販売会社)は、リスクを負うことになる
  • 販売会社としては、リスク分のお金をもらわないと割に合わない(+α)
  • お金を払うほうにとって、一括で払うよりも合計で払う金額は高くなる
  • 支払う期間が長ければ長いほど、合計金額は高くなる

「利益を分け合う」「リスク分のお金が必要」という理由から、設置費用に書いてあった「+α」が生まれます。そのため、「購入するよりも必ず高い金額を払っている」ことがわかります。

デメリットのように書いていますが、あくまで仕組みです。「設置費用が0円、あとから無償譲渡」であるということは、これらのお金の流れが成り立っていることは理解しましょう。

視点内容
販売会社・100万円は後から回収する
・100万円を相手に貸しているのと同じ
・リスク分は多くお金をもらわないと割に合わない
住宅所有者・100万円分の契約をしていることには変わらない
・最終的には100万円以上を払う
・価格を払い終えることで初めて自分のものになる

「ローン」との違いは、お金を借りてはいないこと

太陽光発電が自分のものでない

ただ実際には、ローン契約とは異なるのが太陽光発電の特徴です。

太陽光発電システムは最初は自分のものではない

「ローン」の場合は、あとからお金を返済するにしても、その瞬間から自分が好きに使えます。(実際の所有権などは契約によって様々)

ただし、初期費用が無料のプランでは、太陽光発電のシステムは自分のものではありません。あくまで、販売会社のものです。

そのため、好き勝手にいじったりすることは基本的にはできません。

設置費用分を払ったタイミングで、自分のものになる

たたし、設置費用分+αを払ったタイミングで、自分のものになります。無償譲渡が設定されている期間で、その金額分を払ったことになります。

お金を借りていない

一番のポイントは、お金を借りていないということです。

車をローンで買うときは、自分の給料を担保にお金を借ります。しかし、太陽光発電は、発電する電気を担保に販売会社が設置をします。

そのため、お金を借りたりしなくても、「将来太陽光発電が発電する価値で初期費用を払うよ」といっているのです。

お金を借りているようで、実は借りていない。そんな仕組みになっています。

メンテナンス費用などはかからなくても、払う代金に入っている

ちなみにですが、設置費用無料の太陽光発電に対して、このようなメリットを言う人がいます。

  • 保険代を払う必要がない
  • メンテナンス代を払う必要がない

これらは、特徴ではありますが、メリットではありません。その理由は、先ほどの仕組みを考えていただければわかります。

販売会社としては、もし保険代やメンテナンス代が余計にかかるのであれば、毎月もらう金額を多くするだけです。「送料無料」と同じで、毎月の設定代金にしっかり入っているのです。

設置費用無料のメリットデメリット

初期費用無料のメリットデメリット

これまで説明した「設置費用(初期費用)無料プランの仕組み」からわかる、メリットデメリットをご紹介します。

設置費用0だから始めやすい

一番のメリットは、設置費用が0円であること。

太陽光発電がトータルでお得なことがわかっていても、費用が高くて二の足を踏む人が多いのも事実です。たとえば、車を買うのが一括だけ!ということであれば、買う人はもっと少ないですよね。

自分の懐事情やライフプランに合わせて選べることこそがメリットになります。

しかも、太陽光発電は「早く始めたほうがそれだけお得」なので、お金がたまってから太陽光発電を始めるよりも、初期費用0円で太陽光発電を始めたほうが良い結果になることも多いでしょう。

維持管理の手間がない

「契約期間」においては維持管理の手間が必要ないのもポイントです。

自分のものではないため当然と言っては当然ですが、メンテナンス等をする必要はありません。

ただし、無償譲渡後には自分の責任でメンテナンスや交換が必要になりますので注意しましょう。

設置費用無料プラン限定の補助金がある

実はいま、国が「設置費用0円で始める太陽光発電」を推し進めていることをご存じでしょうか?

国としては、お得で環境に良い太陽光発電がもっと広まってほしい。けれど、なかなかみんながやってくれない。そんな時に、設置費用が無料の太陽光発電ならみんなが始めやすいのではないか?と考えたわけです。

そして、この補助金というのがなかなかの優れもの。5万円/kWを超える補助金がでています。

地域プラン名補助金額
東京都 住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業 10万円/kW
神奈川県 0円ソーラー 5万円/kW

非常用電源になる

設置費用無料の太陽光発電は、「お得」のメリットは薄れてしまいます。しかし、「非常用電源」としてなら、そのメリットはそのまま受けられます。

設置費用が高いのが嫌だ。お得さはそこまで気にしない。非常用電源が欲しい。

という方にはピッタリでしょう。

ローン審査に影響がない

太陽光発電の設置費用無料プランは、お金を借りているわけではありません。そのため、住宅ローンなどに悪影響がありません。

一戸建てを買うときなども、太陽光発電分の金額を住宅ローンの金額にいれてしまうと借りにくいという人であれば、このようなモデルが参考になるでしょう。

設置費用無料は、一括で買うより必ず利益が少なくなる

さきほどお話しした通り、設置費用無料×無償譲渡のプランは、一括で始めるプランよりも必ず値段が高くなります。これは、必ずです。

設置費用無料のプランのメリットは、「お得」ではありません。「始めるのに手軽」ということです。

「設置費用が無料。だからお得。」という文句があったとしたら、それは絶対に間違っています。

もともと一括で払うことができる人であれば、一括で購入することをお勧めします。

払っている金額が見えにくい

合計金額が見えにくい

設置費用×無償譲渡のプランであっても、必ず設置費用分の金額が相手にわたっています。ただし、問題は「設置費用がいくらであるのか」が見えにくいことです。

そのため、実は値段が高く、設置費用だけで比較をしたら絶対に契約をしない会社のプランでも、比較することなしに契約してしまうというデメリットがあります。

特に、設置費用0の料金プランのみで販売をしている会社の中には、「自分の設置費用の値段を隠せる」ことをいいことに、高い金額で設定している会社もたくさんあります。

そのような販売会社に騙されないためにも、結局いくら相手に渡しているのか。は必ずチェックしましょう。購入したのと同じ気持ちでいることが大事です。

補助金が対象にならない場合がある

先ほどは、初期費用が無料の太陽光発電のみ対象の補助金をご紹介しました。

もちろん逆も成り立ちます。むしろ、設置費用無料の太陽光発電では対象にならない補助金のほうがたくさんあります。

もしも太陽光発電の補助金の対象地域なら、無料設置プランでも太陽になるのかをしっかり確認するようにしましょう。

長期契約(違約金・解約金に注意)

違約金・解約金

設置費用無料のプランは全て、長期契約を前提にしています。その期間は10年~20年とするものがほとんどです。

普通に太陽光発電を購入するだけであったら、契約自体はそこで終わります。そのあとは全くの自由です。しかし、設置費用無料プランでは、特に将来の見通しが必要になります。

実は、ほとんどの「無料プラン」には、違約金や解約金が設定されています。

それもそのはず、販売会社は、将来の発電収入を見越して設置しるので、それがなくなったら賠償してもらわなければなりません。

たとえば、最初の5年で発電収入が50万円分あり、その50万円を相手に渡したところで家を取り壊すことになったとします。その場合でも、残りの50万円以上は払わなければなりません。

5年間の売電収入も全く手に入らず、さらに解約金50万円を払うはめになることもあるのです。

つまり

  • 家を引っ越すことになった
  • 電気関係のプランを変えたい
  • 相続で家を売らないといけなくなった

等のときには、思いがけない出費が発生することがあります。あくまで、設置費用分+αはいつかは支払う感覚でいる必要があります。

太陽光発電のリスクはうける

契約期間中は「自分のものではない」ため、メンテナンスなどは相手の責任であることがほとんどです。

しかし、その実際の被害をうけるのは住宅所有者です。

たとえば、太陽光発電の雨漏リスク。もちろん業者が直してくれるでしょうが、それまでの期間は雨漏りを我慢する必要があります。

太陽光発電にはメリットだけではなくデメリットもあります
設置費用無料のプランでは、お金のメリットは分配しますが、住宅ならではのデメリットを多く受けるのは住宅所有者であることは覚えておきましょう。

設置費用無料モデル3種類(屋根借り・PPA・リース)

ここまでは、設置費用が無料の太陽光発電に共通する話をお届けしました。

実は、設置費用0の太陽光発電の中でも、さらに大きく3種類にわけることができます。

代表的な3種類である

  • 屋根貸し(屋根借り)
  • 電力販売(PPA)
  • リース

について、それぞれの特徴を解説していきます。

購入屋根貸し電力販売リース
設置費用高い0円0円0円
非常用電源
設備の所有者自分業者業者業者
発電電気の所有者自分業者業者自分
契約期間なし20年~10~20年5~10年
キャッシュフロー×
合計収入1位4位3位2位
住宅タイプ全部集合住宅戸建住宅戸建住宅

屋根貸し(屋根借り)モデル

屋根貸し(屋根借り)モデル

屋根を貸す人は、「賃料」がもらえる

もっとも簡単な仕組みといえるのが、「屋根貸しモデル」でしょう。

住宅所有者は、ただ屋根を貸すだけです。そして、その賃料をもらいます。

屋根を貸す人にとっては、太陽光発電をしないよりかは確実に収入が増えます。今までなにもしていなかった資産を他の人に有効活用してもらうイメージです。

お金をもらうタイミングとしては、1年前払いが多いようですが、場合によっては1年後払い、10年一括のような方法もあります。

全量売電が基本でお得度が下がる

屋根貸しモデルの場合は、全量売電が基本になります。

そのため、自家消費の価値が高まる現在においては、屋根の価値を有効活用できているとはいえません。

仮に通常の太陽光発電の自家消費率を30%とすれば、電気の価値が6%ほど下がる計算になります。

6%下がった屋根の価値を、業者と建物所有者で分けるため、お得度としては大きく下がります。

自家消費がしにくい集合住宅向けのプラン

集合住宅で太陽光発電をする場合、創った電気を「誰が」「いくらで」「どのように使うのか」を集合住宅の人たちで決めなければならないという問題があります。

対して、屋根貸しモデルは、住宅所有者にとっては「屋根を貸すだけ」でいいという契約上の簡単さがあります。

そのため、集合住宅の人にとってメリットのある方法になります。

視点内容
販売会社・住宅所有者に屋根を貸してもらい自分のパネルをつける
・発電収入は全て自分がもらう
・発電収入の中から、住宅所有者に屋根借り代金を払う
住宅所有者・自分の屋根に他の人の太陽光発電パネルがのる
・発電収入は全て相手のもの
・毎月屋根を貸すことでお金がもらえる
・集合住宅に向いている
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レンタル

電力販売モデル(PPAモデル)

●売電収入が少ない場合

電力販売モデル

●売電収入が多い場合

電力販売モデル

「電気契約」と同時にする

電力販売モデル(PPAモデル)は、3つの中でもっとも複雑なモデルといえるでしょう。その理由は、「電気」と「太陽光」の両方の契約が必要だからです。

設置費用が0円のプランの基本は、「屋根の価値」を業者と住宅所有者で分配することですが、電力販売の場合は「電力契約」を通じてそれを行います。

たとえば、屋根貸しであれば「毎月3,000円分の賃料を振込でもらえる」といったところを、「毎月3,000円分電気代を安くしてもらえる」といった具合です。

電気の契約が必要なため、「契約期間中は電気のプランが変更できない」などの問題が発生します。

  • もっと安い電気会社が出たからそれにしたい
  • 生活プランが変わったから電気プランを変えたい

といった変更ができなくなります。

キャッシュフローがマイナスになりたくない一戸建てにお勧め

電力販売モデルのメリットは、契約自体は複雑ですが、生活自体が今まで通りでお金の心配をする必要が少ないことです。

太陽光発電を始めたからいきなり出費が増えたというようなことにはなりません。

ただしあくまで契約を満了した場合。10年~20年の期間になることが多いので、ライフプランを見つめて解約金・違約金には注意しましょう。

総収入では劣る

電力販売モデルは、契約期間が長いことが多いため、無料プランの性質上お得さでは一歩劣ります。

また、契約が複雑であることも総収入が劣る理由です。契約に関する費用、説明コスト、保険代金等が+αとして余計にかかってしまいます。

ただし、まとめて安い電力会社に設定できるため、電力会社を自分で選べない人にはいいでしょう。

視点内容
販売会社・住宅所有者に屋根を貸してもらい自分のパネルをつける
・発電収入のうち、売電収入は自分がもらう
・売電収入で足りない分は、節電収入(自家消費分)を電気代としてもらう
・合計として発電価値を設置費用分+αもらう
住宅所有者・太陽光の販売会社と、電気売買の契約もする
・売電収入は相手のもの
・売電収入で足りない分は節電収入を電気代として渡す
・売電収入+節電収入が設置費用分+αを超えたら、太陽光パネルが自分のものになる
・契約が複雑
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リースモデル(←オススメ)

リースモデル

分かりやすい契約形態

リースモデルは、なによりわかりやすい契約形態です。

「リース」という耳慣れた言葉の通り、太陽光発電システムを買うのではなく、毎月借りることで設置費用0円を実現しています。

そのため、契約自体がとても簡単です。設置費用が無料のプランの中で、最も「購入」に近いプランとなります。

もちろん、リース期間がおわれば、太陽光発電システム自体も自分ものになります。

発電収入がすべて自分のもの

屋根貸しや電力販売(PPA)では、創った電気は全て業者のものでした。

しかし、リースモデルの場合は、発電した電気は全て住宅所有者のものになります。

普通の太陽光発電と違うのは、パネルや設備を一時的にリースしているということだけ。作った電気は自分もの。売電収入も自分の口座に入ってきます。

せっかく太陽光発電をするのなら、購入した時と同じように「自分の発電」がしたいという方にお勧めです。

キャッシュフローはマイナスになることも

他の2つのプランと異なるのは、発電した電気の価値よりもリース料金のほうが高くなる期間があるかもしれないこと。

たとえば、夏の時期は発電収入が12万円、リース料金が10万円で、毎月2万円プラスになったとします。

けれど、冬の時期は発電収入が8万円、リース料金が10万円で、毎月2万円のマイナスになることもありえます。

また、設定期間によっては、常にマイナスになることもあるでしょう。

そのため、「貯金残高が0円の人」には向かない可能性があります。

トータルではお得

ただし、トータルで一番お得になりやすいのが、リースプランです。

特に、リース期間の設定年数が短い場合は、初期費用無料のデメリット「+α」を大きく抑えることができます。

視点内容
販売会社・太陽光発電システムを貸す
・リース費用を毎月もらう
・発電した電気は自分のものではない
住宅所有者・太陽光発電システムを借りる
・毎月リース料金を払う
・発電収入(売電+節電)は自分のもの
・一定の期間がたつと、太陽光発電システムも自分のものになる
・契約が単純

設置費用無料の太陽光プラン総まとめ

続いて、設置費用が無料の太陽光発電を実施している会社、プランを11プランまとめてみました。

ただし、「屋根貸し」プランは実質的に集合住宅向け(大容量)なので注意してください。※利益額が大きくなります
また、電力販売(PPA)は、設置業者の定める売電収入確保のため、今回の条件で契約できるかは不明です。

設置表無料プラン一括比較表

モデル会社名/サイト名
(プラン名)
契約期間利益額
屋根貸し大東建託パートナーズ
『太陽光事業』
20年(89万円)
屋根貸し旭化成ホームズ
『安心ECOサポート』
20年(99万円)
屋根貸し株式会社エレリカ
『エレルーフ』
10年(-33万円)
PPATRECDE
『ほっとでんき10』
10年62万円
PPA京セラ関電エナジー
『ちゃんとGood!』
10年60万円
PPA長州産業
『ソラトモサービス』
10年61万円
PPAスマートテック
『Zソーラー』
13年37万円
リースTEPCOホームテック
『エネカリ』
10年6万円
リースLOOP
『発電量連動型リース』
10年14万円
リースサンコー
『さきとくプラン』
10年– 21万円
リースみんなの太陽光発電
『お手軽プラン』
5年67万円

東京都「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業」に記載のプラン説明、ならびに各社のHPを参考に計算しています。

細かい計算条件は、下の計算条件を参考にしてください。プランごとの計算条件・結果は、後述するそれぞれのプラン説明中に併記しています。

計算条件(共通)
【全モデル】
・20年間の費用・収入を計算
・発電量計算条件
 -パワコンの変換効率は各メーカの値を利用
 -その他はJISの参考地を利用
 -日射量データ:Nedo日射量データベースより
 -地域:東京
 -方位角:0°
 -傾斜角:30°
 -平均気温:同データベースより
・発電価値計算条件
 -FIT価格:21円/kW
 -FIT終了後売電価格:10円/kWh
 -自家消費電力価値:26円/kWh(一律)
・維持費用交換費用
 -パワコン交換費用(考慮せず)
 -メンテナンス費用(3万円/4年)
【屋根貸し】
・設備容量10kW
【電力販売(PPA)】
・設備容量4kW
・「東京電力の10%OFF」以内は他の新電力でも代替可能と考え割引と考えない。自家消費の価値は26円/kWhとそろえるため、その差額で利益を計算。
・自家消費率36%(電力使用量5,617kWh・4kW)
【リース】
・設備容量4kW
・「費用」は、毎年のリース代金より毎年の節電額・売電額を控除した金額(実質リース代金)
・収益にはリース時の節電額・売電額は含まない
・自家消費率36%(電力使用量5,617kWh・4kW)
各会社のプラン説明で出てくる太陽光パネルメーカーが気になる方は、太陽光発電パネルメーカー比較ランキングをご覧ください。

屋根貸しモデル

※ここに記載のプランは、全て集合住宅向けです。

大東建託パートナーズ『太陽光事業』

モデル屋根貸し
契約期間20年
無償譲渡不明
パネルハンファQセルズ
パワコン三菱電機
パナソニック
賃料約4.4万円/年
総収入89万円
総費用0円
利益89万円
コメント大東建託オーナー専用

大東建託パートナーズが自社管理のオーナー物件に対して実施している屋根貸しモデルです。最も基本的な屋根貸しモデルといえます。

賃料は年ごとの支払いで、10kWの場合約4.4万円、20kWの場合約5.5万円です。20年の契約では、10KWの場合89万円となります。

屋根貸しのためオーナーにとっては関係がありませんが、パネルメーカーはハンファQセルズ、パワコンは日本メーカーとなっているようです。

オーナーの方にとって、20年間費用はまったくありません。

旭化成ホームズ『安心ECOサポート』

モデル屋根貸し
契約期間20年
無償譲渡あり
パネル京セラ
パワコン京セラ
賃料11年目に一括99万円
総収入99万円
総費用0円
利益99万円
コメント旭化成オーナー専用

安心ECOサポートは、旭化成のヘーベルハウスオーナー向けの屋根貸しプランです。屋根貸しの賃料は、年毎ではなく11年目に一括での支払いとなります。

屋根借りの地代は「10kW未満の場合6.6万円/kW」「10kW以上の場合9.9万円/kW」とのことですので、10kW以上入れられる方がいいでしょう。

20年後に無償譲渡となっています。パネル・パワコン共にメーカーは京セラです。(無償譲渡時の交換済パワコンのメーカーは不明)

先ほどと同じく、契約期間の20年オーナーの方の費用負担はありません。

株式会社エレリカ『エレルーフ』

モデル屋根貸し(実質購入)
契約期間10年
無償譲渡なし(有償譲渡)
パネルJINKOソーラー
カナディアンソーラー
WWBソーラー
パワコンオムロン
Canadianソーラー
賃料なし(譲渡時に64万円を控除)
自家消費共用部で可能
総収入159万円
総費用192万円
利益-33万円
コメント有償譲渡金額要確認

エレリカの「エレルーフ」は、屋根貸しモデルとは言えないかもしれません。10年後の有償譲渡を前提とした「購入」とほぼ同じ形態です。

当初10年間(屋根貸し期間)は、太陽光発電で発電した電気を共用部で自家消費することができます。

10年後、太陽光発電システムの譲渡金額(おそらく設置費用と同等)から、10年間の賃料(64万円)を控除した金額をオーナーからエレリカに支払います。

つまり、譲渡金額の設定金額が250万円の場合は、250万円ー64万円=186万円を支払うことになります。この金額がいくらかによって、利益額は大きく変動します。詳細は必ず確認してください。

設置費用が0円ですが、10年目にそれだけの負担がでることには注意が必要です。

10年目以降は、通常の太陽光発電と同じように、自家消費と売電が可能になります。ただし、自家消費が少なく売電の割合が多い集合住宅では、FITが終了しているためお得にはなりにくいでしょう。

費用・売電収益計算
【発電量】
・パワコン効率:96%
・年間発電量:10,836kWh
・共有部分年間電力使用量:2,853kWh
・自家消費電力量:1,200kWh
【節電】
・1,200kWh/年×26円/kWh×20年=624,000円
【売電】
・10年目以降のみ
・(10,836 – 1,200)kWh/年×10円/kWh×10年=963,600円
【費用】
・10年後譲渡金額:25万円/kW×10kW-64万円=186万円
・メンテナンス費用:3万円×2=6万円

電力販売(PPA)モデル

TRECDE『ほっとでんき10』

モデル電力販売(PPA)
契約期間10年
無償譲渡あり
パネルソーラーフロンティア
カナディアンソーラー
ネクストエナジー
航天機電
DAQO
パワコンソーラーフロンティア
カナディアンソーラー
オムロン
IDEC
三洋電機
電気代割引東京電力より10%
総収入68万円
総費用6万円
利益62万円
コメント審査あり
中途解約時買取必要

TRENDE株式会社の「ほっと電気」は、まさにPPAモデルです。

住宅所有者は、10年間電気と太陽光発電の契約をします。10年間はほとんど利益がありませんが、そのかわり通常の生活と比較して負担金額はあがりません。

10年後には、無償譲渡してもらえます。そのため、そのあとは発電収入がすべて自分のものとなり、交換費用や維持費用も発生します。

契約金額の10年間の電気代割引は、「東京電力の10%割引」と、長期契約を前提としているにも関わらず、他の新電力とさほど変わりません。そのため、電気代の割引メリットは0円と考えてよさそうです。

契約のためには審査が必要です。ここでいう「審査」とは、太陽光発電の発電量が見込める家という意味や、中途解約時の支払い可能確認、住宅の耐久性などが含まれています。

ほっとでんきの解約金を見ると、1年目の解約が「104万円」かかることがHP中の契約書からわかります。4kWの太陽光発電の費用を104万円と想定していると思われるため、実際には大きな発電量が見込まれる地域でないとこのプランでは契約できない可能性があります。

費用・売電収益計算
【発電量】
・パワコン効率:95.5%
・年間発電量:4,312kWh
・売電量:2,760kWh
・自家消費:1,552kWh
【節電】
・1,552kWh/年×26円/kWh×10年=403,603円
【売電】
・2,760kWh/年×10円/kWh×10年=275,968円
【費用】
・メンテナンス費用:3万円×2=6万円

京セラ関電エナジー『ちゃんとGood!』

モデル電力販売(PPA)
契約期間10年
無償譲渡あり
パネル京セラ
パワコン京セラ
電気代割引・27.52円/kWh(ガス併用)
・25.29円/kWh(オール電化)
電気代が高くなる可能性も
総収入68万円
総費用8万円
利益60万円
コメント中途解約時買取必要

京セラエナジーのPPAモデル「ちゃんとGood!サービス」も、さきほどのほっと電気10とほぼ同じです。

10年間は、京セラ関電エナジーと電力契約の必要があります。電力契約の金額は、人によっては高く感じる可能性もあり、あまり魅力ではありません。

そのかわり、10年後には無償譲渡されます。10年間の出費を変えたくない人にはいいでしょう。

パネル、パワコンともに京セラのものを使っています。

費用・売電収益計算
【発電量】
・パワコン効率:96%
・年間発電量:4,335kWh
・売電量:2,774kWh
・自家消費:1,561kWh
【当初10年電気代削減】
・(26-27.52)円/kWh×1,561kWh/年×10年=-23,727円(負担増)
【節電】
・1,561kWh/年×26円/kWh×10年=405,756円
【売電】
・2,774kWh/年×10円/kWh×10年=277,400円
【費用】
・メンテナンス費用:3万円×2=6万円

長州産業『ソラトモサービス』

モデル電力販売(PPA)
契約期間10年
無償譲渡あり
パネル長州産業
パワコン長州産業
電気代割引・25.46円/kWhの電気料金
あまり変わらずか
総収入68万円
総費用7万円
利益61万円
コメント自家消費以外は自由な電力会社可能
新築限定

長州産業のソラトモサービスは、新築限定のプランです。

自社のパネル、パワコンを利用していて、10年後に無償譲渡されます。

契約期間の10年間は、京セラ関電エナジーよりも数%安い金額で電気を使うことができます。10年後に無償譲渡される契約になっているのは同じです。

費用・売電収益計算
【発電量】
・パワコン効率:96%
・年間発電量:4,335kWh
・売電量:3,034kWh
・自家消費:1,300kWh
【当初10年電気代削減】
・(26-25.46)円/kWh×1,561kWh/年×10年=8,429円
【節電】
・1,561kWh/年×26円/kWh×10年=405,756円
【売電】
・2,774kWh/年×10円/kWh×10年=277,440円
【費用】
・メンテナンス費用:3万円×2=6万円

スマートテック『Zソーラー』

モデル電力販売(PPA)
契約期間13年
無償譲渡あり
パネル長州産業
パワコン長州産業
電気代割引・29円/kWhの電気料金(新築)
・30円/kWhの電気料金(既築)
電気料金が高い
総収入48万円
総費用11万円
利益37万円

スマートテックのZソーラーは、電気料金が他のプランに比較して高いというデメリットがあります。かつ、契約期間も13年と長いため、利益が出るタイミングはかなり遅くなります。

パネル・パワコン共に長州産業を利用しているようです。

費用・売電収益計算
【発電量】
・パワコン効率:96%
・年間発電量:4,335kWh
・売電量:2,774kWh
・自家消費:1,561kWh
【当初10年電気代削減】
・(26-30)円/kWh×1,561kWh/年×13年=-81,172円(負担増)
【節電】
・1,561kWh/年×26円/kWh×7年=284,029円
【売電】
・2,774kWh/年×10円/kWh×7年=194,208円
【費用】
・メンテナンス費用:3万円×1=3万円

リースモデル

TEPCOホームテック『エネカリ』

モデルリース
契約期間10年
無償譲渡あり※場合により有償譲渡
パネルソーラーフロンティア
サンテックパワージャパン
XSOL
カナディアンソーラー
パワコンソーラーフロンティア
オムロン
サンテックパワージャパン
XSOL
リース金額12,829円/月
総収入68万円
総費用62万円
利益6万円

「エネカリ」は、TEPCOホームテックが実施するリースモデルです。

毎月のリース金額は1.3万円ほど。リース金額がかかる一方、毎月の発電電力は全て住宅所有者のものになります。

10年がたつと無償譲渡されますが、場合によっては有償になるそうです。契約内容を確認してください。

リース契約は発電が自分のものになる。契約が簡易などメリットがありますが、「エネカリ」の場合は収入と費用がほとんど等しく、太陽光発電による経済的なメリットは見込めません。

パネル・パワコン共に多くのメーカーを取り扱いしていました。希望する機種により、リース金額や譲渡時の金額がかわる可能性があります。

費用・売電収益計算
【発電量】
・パワコン効率:96%
・年間発電量:4,335kWh
・売電量:2,774kWh
・自家消費:1,561kWh
【節電】
・1,561kWh/年×26円/kWh×10年=405,756円
・1,561kWh/年×26円/kWh×10年=405,756円
【売電】
・2,774kWh/年×21円/kWh×10年=582,624円
・2,774kWh/年×10円/kWh×10年=277,440円
【リース金額】
・12,899円/月×12月×10年=1,547,880円
【実質負担】
・1,547,880円-405,756円-582,624円=559,500円
【費用】
・メンテナンス費用:3万円×2=6万円

LOOP『発電量連動型リース』

モデルリース
契約期間10年
無償譲渡あり
パネルLOOP
パワコンLOOP
IDEC
田淵電機
リース金額12,300円/月
総収入68万円
総費用55万円
利益14万円
コメントリース料金は発電量に連動

LOOPの発電量連動型リースは、リース料金が発電量に変動するという特徴があります。

平均すると1.2万円ほどのリース料ですが、発電量が大きい夏にはそれ以上、発電量が少ない冬にはそれ以下のリース料金となります。

10年後には無償譲渡されます。

パネルはLOOPのものを利用していますが、パワコンは必ずしもLOOPのものではないそうです。

費用・売電収益計算
【発電量】
・パワコン効率:96%
・年間発電量:4,335kWh
・売電量:2,774kWh
・自家消費:1,561kWh
【節電】
・1,561kWh/年×26円/kWh×10年=405,756円
・1,561kWh/年×26円/kWh×10年=405,756円
【売電】
・2,774kWh/年×21円/kWh×10年=582,624円
・2,774kWh/年×10円/kWh×10年=277,440円
【リース金額】
・12,300円/月×12月×10年=1,476,000円
【実質負担】
・1,476,000円-405,756円-582,624円=487,620円
【費用】
・メンテナンス費用:3万円×2=6万円

サンコー『さきとくプラン』

モデルリース
契約期間10年
無償譲渡あり
パネル京セラ
シャープ
パワコン京セラ
シャープ
リース金額15,206円/月
総収入68万円
総費用90万円
利益-21万円

株式会社サンコーの太陽光発電リースは、他のプランに比較してリース料金がとても高くなっています。

使っているパネル、パワコン共に費用の高いメーカーであることがその理由かもしれません。

売電額、節電額に対してリース料金が高いため、リース金額の実質負担金はも毎月大きく発生してしまいます。10年間で84万円にもなり、リースで買う意味が乏しいかもしれません。

10年後に無償譲渡されますが、リース料金を回収するには至らず、合計で21万円経済的なデメリットが発生してしまいます。

費用・売電収益計算
【発電量】
・パワコン効率:96%
・年間発電量:4,335kWh
・売電量:2,774kWh
・自家消費:1,561kWh
【節電】
・1,561kWh/年×26円/kWh×10年=405,756円
・1,561kWh/年×26円/kWh×10年=405,756円
【売電】
・2,774kWh/年×21円/kWh×10年=582,624円
・2,774kWh/年×10円/kWh×10年=277,440円
【リース金額】
・15,206円/月×12月×10年=1,824,720円
【実質負担】
・1,824,720円-405,756円-582,624円=836,340円
【費用】
・メンテナンス費用:3万円×2=6万円

自分の希望に合わせて比較・契約しよう

太陽光発電導入シミュレーション結果1
みんなの太陽光発電「簡単シミュレーション」より

設置費用無料のプランには、いくつか特徴があります。

  • 購入よりは必ず損、やらないよりはたぶん得
  • 合計金額がわかりにくい
  • 初期費用が無料で始めやすい
  • 「屋根貸し」「PPA」「リース」の3つのモデルがある

一番やってはいけないのは、「初期費用が無料だから」という理由で契約をすること。下手をすると、維持費用などでマイナスになる結果もあるとわかりました。

初期費用が無料だけど、結局いくら払っているのと同じなのだろう。他のプランと比較したらどうなんだろう。と考える必要があります。

設置費用0円のモデルの中では、「契約が複雑でない」「発電した電気が自分のもの」の理由で、基本的にはリースモデルがおすすめです。

ただし、「後からそれ以上のお金が返ってくるとしても、お財布から1円でも出ていくのが嫌だ」という人には、電力販売(PPA)モデルが向いているでしょう。

設置費用0円の太陽光発電は、まだまだ始まったばかりの契約形態です。

そのため、一括見積サイトにて複数社見積りをとって検討することで最もお得な販売店を探すことが重要です。

数ある一括見積サイトの中でも、最低限トップ3であるソーラーパートナーズ【住宅用】タイナビグリエネは全て見積り依頼をしましょう。

販売店の違いだけで数十万円は簡単に変わりますので、手間に対しての価値が非常に高い項目です。

あなたにとって最も良い契約ができるように、内容を知ってしっかり比較検討してください。

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