太陽光発電の1番のメリットとして、「お得」ということが挙げられます。
しかし、本当にお得なのか?ちゃんと儲かるのか?心配な方は多いのではないでしょうか。
今回は、得か損かの判断には何が必要なのか、そして、それらはどのようなものなのかを解説します。
これを見れば、間違った記事や営業に騙されたり、後悔する心配もなし!さっそくご覧ください。
太陽光発電が得か損かの考え方
太陽光発電がお得かどうかを判断するには、簡単な考え方をします。
太陽光発電によって手にできる価値(収益)と、太陽光発電によって払うお金(費用)を比べて、収益のほうが大きければ「お得」。費用のほうが大きければ「損」になります。
その関係を表したものが、下の図になります。
収益の種類としては、節電収入と売電収入があります。そして、費用としては、初期費用と維持費用があります。
収益から費用を引いたものがお得額(利益)ですので、これがプラスであればあるほど、「太陽光をやらないよりも、やったほうがいい」ということになるわけです。
重要なポイントをもう一度述べます。
太陽光発電が得か損かを考えるときには、
- 節電収入
- 売電収入
- 初期費用
- 維持費用
この4つが必要になります。
そして、この4つがわかれば、太陽光発電が得か損か、すべてわかります。
キーワード:「初期費用」「維持費用」
もっとも簡単に把握できるキーワードは、初期費用と維持費用です。
太陽光発電の初期費用には、以下のようなものが考えられます。
- 太陽光パネルの費用
- パワーコンディショナーの費用
- 設置工事の費用
太陽光発電の費用で、最も大きい費用です。
これらの費用は、業者に見積もりをとることで正確な値がわかります。
太陽光発電は、パネルの寿命が20年30年とあり、長い期間発電できます。
そのぶん、維持費用も重要であり、以下のような費用を押さえておく必要があります。
- パワーコンディショナー交換費用
- メンテナンス費用
- 保険代
パワーコンディショナーの交換などは将来の価格に依存するため、今すぐに正確な値を出すことは難しいですが、おおよそどれくらい出費する可能性があるのかは、把握する必要があるでしょう。
また、お住いの地域の補助金を活用することで、これらの費用を安くすることが可能です。
節電収入と売電収入
初期費用や維持費用と比較して、考え方が難しいものが、
- 節電収入
- 売電収入
です。
これらは、直接いくらかを把握することができません。
そこで、このあと述べる4つのキーワードから計算することになります。
キーワード:「発電量」「自家消費率」
太陽光発電の仕組みとして、発電した電気は、はじめは自宅で使います。そして、その余りを売電します。
節電収入と売電収入を計算するには、「どれだけ自宅で電気を使ったか」と「どれだけ売電できたか」の情報が必要です。
そして、その情報のためには、発電量と自家消費率が必要となります。
たとえば、「発電量が100kWhで、自家消費率が50%」だった場合は
「自宅で使った電力量が50kWh。売電した電力量が50kWh」とわかります。
このように
- 発電量
- 自家消費率
の2つがわかることで
「どれだけ自宅で電気を使ったか」と「どれだけ売電できたか」が計算できます。
この記事は、「【連載企画】太陽光発電が得か損か、シミュレーション開発者が全て解説します」の一部です。今回は、太陽光発電の最も重要なポイントである、発電量に関する記事になります。太陽光発電の発電量に関しての記事はたくさんあります[…]
キーワード:「節電価値」「売電価値」
続いては、「自宅で使った電気の価値」と「売電した電気の価値」はいくらなのかを考えなくてはなりません。
自宅で使った電力量が50kWhだった場合に、節電の価値が20円/kWhだとしたら
50 × 20 = 1000 円
が節電収入となります。
また、売電の電力量が50kWhの場合に、売電の価値が10円/kWhだとしたら
50 × 10 = 500 円
が売電収入となります。
このように、節電収入と売電収入を計算するためには
- 節電価値
- 売電価値
の情報が必要です。
太陽光発電の大きなメリットである節電。今回は、太陽光発電を始めたときに、実際に電気代がどれくらい安くなるのか、蓄電池の有無など様々な場合を想定し検証したいと思います。さあ、夢の電気代ゼロもあり得るのか? 光熱費を下[…]
まとめ:太陽光発電6つのキーワード
いままでの内容を下の図でまとめました。
つまり、6つの情報がわかれば、太陽光発電お得かどうかが計算できることになります。
- 発電量
- 自家消費率
- 節電価値
- 売電価値
- 初期費用
- 維持費用
この6つが、太陽光発電の「お金」を考える上での最重要キーワードです。
もちろん、お金以外にも、非常用電源や環境問題を考えるときにも重要になる言葉です。覚えておいて損はないでしょう。
それぞれのキーワードをどのように計算するのか?どのように考えればいいのか?は、連載にまとまっていますので、ぜひご確認ください。
太陽光発電の1番のメリットとして、「お得」ということが挙げられます。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.solar-energy.site/column/merit-demerit/ ta[…]