住宅用太陽光発電の反射光トラブル!原因と対策を知って未然に防ごう

報道でも取り上げられたことのある太陽光発電の反射光リスク。

反射光によるトラブルは住宅の近くに作られたメガソーラーなどの野立て太陽光発電にたまにありますが、住宅の屋根に太陽光発電システムを設置した場合にも発生するのでしょうか。

残念ながらその可能性もゼロではなく、稀にですが発生するケースがあります。

この記事では、太陽光発電で反射光が生じるメカニズムとその対策方法について解説していきます。

事前に情報を知り、未然にできる限りのトラブル防止を図りましょう!

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そもそも反射光とは?

そもそも反射光は?

ここで中学校の理科の内容をおさらいしておきましょう。

太陽という光源から光が発せられ、光が物体にあたると、光源とは反対の方向へ光はまっすぐと直進します。

これは入射角と反射角の角度が全く同じだからです。

これを光の反射の法則といいます。

太陽光発電による反射光も同じ仕組みです。

よって、どの方向から光が入射して、それがどの方向に反射し、その方向の先に何があるのか、ということが反射光トラブルについて考えるうえで重要です。

住宅用太陽光発電による反射光トラブルの原因

住宅用太陽光発電による反射光トラブルの原因

反射光は計算できる

先述した通り、光の反射の法則から入射角と反射角の角度は同じであるため、反射光がどこへ向かうかは計算することができます。

光はくねくねとは進まず、空気中でも、宇宙空間でも、水中でもまっすぐ進むのです。

反射光の通る道は太陽の位置(光が入ってくる角度)と光があたる太陽光パネルの角度で変わります。

太陽の動き方を確認しよう

太陽の動き方を確認しよう
太陽の動き方を確認しよう2

上の2つの図は季節ごとの太陽の動きのイメージです。

太陽光パネルの角度は一定ですが、太陽は季節や時間で位置が変わります。

そして太陽は東からの昇り南を通って西へ沈み、太陽が真南に来た時に太陽の高さは一番高くなります。

太陽光パネルを北面に設置している

太陽光パネルを北面に設置している

上図は太陽光パネルを設置する面の方位と反射光の向かう方向のイメージです。

太陽光パネルは住宅の日当たりが良い南面を中心に設置し、北面には基本的に設置しません。

よって通常の場合、太陽の光は空の方向に反射され、反射光トラブルになりにくいです。

しかし北面、北西、北東などに太陽光パネルを設置すると、 太陽の位置や高度によっては反射光が地上方向に向かう場合があります。

太陽光パネル(屋根)の角度が急

太陽光パネル(屋根)の角度が急

太陽の位置だけではなく、光を受ける太陽光パネル(屋根)の角度によっても反射する方向は変わります。

繰り返しになりますが、入射角と反射角の角度は等しくなります。

急勾配な屋根は入射角が小さくなるため、地上方向へ向かいやすくなります。

日本の住宅の屋根の角度は通常3~6寸程度で、角度に直すと16~31°程度になります。

これよりも急な屋根に太陽光発電を設置する場合は、反射光の方向に問題がないか注意しましょう。

太陽光パネルより上に隣人宅の窓がある

太陽光パネルより上に隣人宅の窓がある

先述した通り、南面に設置した場合は通常空の方向へ光が反射するため問題にはなりにくいですが、その方向に近隣宅の窓がある場合はトラブルになる可能性はあります。

丘や急勾配な坂がある地域は注意しましょう。

反射光が問題になる場合に野立てのケースが多いのがこの理由です。

実際に起きた裁判事例

実際に起きた裁判事例

ここまで反射光によるトラブルが生じる原因を解説しておきましたが、ここで実際に横浜市であった反射光による裁判事例を紹介しておきます。

太陽光発電設置者をA、裁判を起こした方をBとします。

対象となった太陽光発電は南面と北面に設置しており、Bの自宅は北面の向かい側にありました。

またAの住宅よりも、高く作られており、反射光が2階の窓に当たるようになってしまい、損害賠償22万円とパネルの撤去を求めました。

まさに原因で挙げた北面設置&屋根より上に窓があったパターンです。

この裁判の結果から申し上げると、Bの要求は棄却、つまり太陽光発電設置に問題があるまでとは言えないとの結論に至りました。

しかし、「隣人への配慮は必要」との言及があったこともあり、Aは太陽光パネルを撤去しました。

判決の基準となったとのは「迷惑の程度がどこまでか」

判決の文言としては「受忍限度を超えるものであるとは直ちに認められない」というものが出ています。

「受忍限度」とは迷惑・被害の程度が著しいものに限って、違法とし、相互の利益を調整すべきという考え方です。

近隣に過ごしていれば、少なからず迷惑はかけてしまうものであり、ある程度はみんな我慢して生活しています。

つまり、一般的に見て我慢すべき程度の場合は我慢し、通常では考えられない場合は、調整しようということです。

今回の裁判では、他の屋根材と比べた際のまぶしさの強さ、反射光の差し込む時間、被害回避の可能度合等から「我慢すべき」という判決に至りました。

反射光が室内に射していたとしてもせいぜい1~2時間であり、カーテン等の対策も取れたわけです。

こんな業者には気を付けよう!

こんな業者には気を付けよう!

先述の裁判事例のような北面設置は通常おこないませんが、平気で北面設置を勧めてくる業者も残念ながらいます。

また、驚くことに太陽光発電による反射光のリスク自体を知らない業者も存在するようです。

信頼できる業者選びはもちろんのこと、太陽光発電の設置を検討している各自がこのようなリスクを知り、計画しておくことも重要です。

特段反射光についての説明がなければ自分から反射光に問題がないか質問したり、角度や方位から問題がないかチェックしましょう。

太陽光発電は経済性にも、災害対策にも、環境にも、大きなメリットがあるものです。

 
みんたい君
太陽光発電のメリット・デメリットについて知りたい方は以下の記事をご覧ください

【徹底解説】住宅用太陽光発電のメリット・デメリット‐2020

せっかくの太陽光発電がトラブルの元とならないよう、1つ1つ確認しながら決めていきましょう。

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