太陽光発電のパネルメーカーは、海外・国内共に非常にたくさんあります。そのため、どのメーカーにするべきかを決めるのは至難の業です。
また、パネルメーカーは普段の生活に馴染みのないところが多いため、販売店が提案するメーカーが大丈夫なのか心配になってしまう方もいるのではないでしょうか。
そんなときに役に立つのが、「客観的なデータ」です。
この記事では、太陽光発電をこれから導入する方に向けて、海外・国内の太陽光パネルメーカーを徹底比較し、様々なランキングをお届けします。
そして最後には、それぞれのメーカーについての詳細な説明も載せています。ぜひご覧ください。
太陽光パネル(ソーラーパネル)を選ぶポイント

まずは、太陽光パネルを選ぶポイントである、今回のランキング項目を簡単に解説します。
変換効率
変換効率とは、太陽の光エネルギーをどれだけ電気エネルギーに変換できるかを表します。
太陽光発電の目的は、屋根に降り注ぐ太陽の光を電気として利用することです。そのため、変換効率は比較するうえで1つの要素となります。
値は「%」で表され、「%」がより高い方が性能が良いことを示しています。
パネルの種類にもよりますが、変換効率17~20%のパネルがほとんどです。
ただし、実は消費者にとって「変換効率」はさほど重要ではありません。販売会社を含め、多くの方が「変換効率」について勘違いをして損をしているので注意が必要です。
価格
太陽光発電は「経済性」も重要なポイントとなります。
20年間でトータル200万円分の収益を生み出す太陽光発電の導入に、250万円支払うのはお得でしょうか。
それであれば、150万円の収益を生み出すコスト100万円の太陽光発電のほうが、発電量は少ないですがIRR(内部収益率)上は優秀です。
価格の相場を理解して、しっかり経済メリットがあるのか確認しましょう。
保証・耐久性
太陽光パネルの一般的な寿命は20~30年と言われています。
住宅用太陽光発電が日本で初めて販売されたのが1993年ですので、30年を超えて実働している実例がまだ少ないですが、お寺などでは実際に30年を超えても安定稼働している実例もあります。
メーカーや種類によって経年劣化による出力低下率や温度変化の影響などは異なりますのでチェックしておきましょう。
また各太陽光パネルメーカーは、出力保証と製品保証を設定しているケースがほとんどです。
補償 | 内容 |
出力保証 | ・太陽光パネルにおける一定期間の出力を保証 ・既定の数値を下回った場合に有効 ・メーカーが交換や修理を行う ・25年が一般的 |
製品保証 | ・太陽光パネルの不具合による故障を保証 ・一般の家電と似た補償内容 ・メーカーが交換や修理を行う ・10年が一般的 |
細かい内容は、メーカーによって異なります。また、「出力保証」は、何%の出力まで保証してくれるかもメーカーによって異なるため、併せてチェックしましょう。
太陽光発電を選ぶときには、「kW単価」の情報を集め自分の中でランキングを作るとよいでしょう。
住宅に太陽光発電を導入することを決めたとき、まず迷うのが「どのメーカーの太陽光パネルにするか」ということなのではないでしょうか。出力、色、大きさ、重さ....etc判断基準をあげたらキリがありません。そこで、この記事では、[…]
太陽光パネルメーカー比較早見表【14選】
各メーカーの説明の前に主要メーカーの早見表を記載します。
実際に購入するときのコストは販売店によって異なるため、コスト欄は価格帯の目安を★★★★(低価格)~ ★(高価格)で独自に付けました。
同じメーカー内でも複数の品番があるため、その一例です。各状況においてそれぞれ確認しましょう。
メーカー (品番) | コスト | 変換効率 | 出力保証 | 製品保証 |
ジンコソーラー (JKM345M-60H) | ★★★★ | 20.45% | 25年 | 12年 |
トリナソーラー (TSM-DE06M 340W) | ★★★★ | 20.20% | 25年 | 10年 |
GCL (GCL-M6/60 335W) | ★★★★ | 20.60% | 25年 | 12年 |
カナディアンソーラー (CS1H-335MS) | ★★★★ | 19.86% | 25年 | 15年 |
ハンファQセルズ (Q.PEAK DUO-G6 355W) | ★★★★ | 19.80% | 25年 | 12年 |
JAソーラー (JAM60D09/BP325W) | ★★★★ | 19.30% | 30年 | 12年 |
JOLYWOOD (JW-D60N 320W) | ★★★ | 19.50% | 30年 | 15年 |
REC (N-Peak Series 330W) | ★★★ | 19.80% | 25年 | 20年 |
ネクストエナジー (NER660M300) | ★★★ | 19.50% | 25年 | 10年 |
ソーラーフロンティア (SFK185-S) | ★★★ | 15.10% | 20年 | 10年 |
パナソニック (HIT P255αPlus) | ★★ | 19.90% | 25年 | 25年 |
長州産業 (CS-320G51) | ★ | 19.50% | 25年 | 15年 |
東芝 (SPR-X22-360) | ★ | 22.10% | 25年 | 15年 |
京セラ (KJ270P-5ETCG) | ★ | 18.50% | 20年 | 10年 |
シャープ (NU-250AJ) | ★ | 19.20% | 10年 | 10年 |
太陽光パネルメーカーランキング3部門
時価総額【企業規模】
※日本時間2020年5月12日21:00株価データより、1米ドル=107.40円、1元=15.15円、1ノルウェークローネ=10.55円にて計算(上場企業のみ)
順位 | メーカー | 時価総額 |
1 | 京セラ | 21,833億円 |
2 | パナソニック | 19,818億円 |
3 | 東芝 | 12,599億円 |
4 | REC | 9,086億円 |
5 | シャープ | 5,963億円 |
時価総額とは、株価に発行済み株式総数を掛けた値で、いわゆる企業の規模を表します。
この規模が大きい会社であれば、簡単に買収されることは考えにくく、流動性も高くなります。
結果を見ると、日本の企業がトップをほとんど独占しています。日本の電気メーカはやはり世界でも強いことがわかります。
一方、REC以外の海外メーカーやここに乗らなかった日本メーカーに関しても、500~1,000億以上の企業が多く、会社の規模で見ると信頼性が高い企業が多いといえます。
ただし、時価総額は会社全体の規模を表しているため、太陽光発電のみにおける事業規模ではないことは注意が必要です。
信頼度スコア【品質】

国際品質保障の認証機関であるPV Evolution Lab(PVEL)とDNV GLは、2014年から毎年太陽光パネル信頼度スコアというものを発表しています。
この認定は、太陽光パネルの国際電気標準会議(IEC)試験の「2~4倍」の負荷をかけた以下の試験で構成されています。
- 温度サイクル試験
- 高温高湿試験
- 動的機械荷重試験
- 結露凍結試験
- PID試験
沢山の項目がありますが、簡単に言うと、「信頼性」に関する試験をしています。一般的に販売している太陽光パネルの信頼性試験結果を最も包括的に比較することができるスコアです。
上の表で緑の印がついているメーカーは、その年の「トップ・パフォーマー」を獲得しており、最新2019版では15社のみとなりました。
特にその中でも、複数年連続でトップ・パフォーマーを獲得している企業もあり、品質の高さが証明されています。
連続年数 | 企業名 |
5年連続 | ・ジンコソーラー ・トリナソーラー |
4年連続 | ・ハンファQセルズ ・REC |
3年連続 | ・GCL |
2年連続 | ・JAソーラー |
2018年版では日本から京セラがトップパフォーマー入りしていましたが、現在は残念ながら日本勢は姿を消してしまいました。
2019年世界出荷量ランキング【実績】
※ソース:GlobalData,Power Intelligence Center
順位 | メーカー | 出荷量 (GW) |
1 | ジンコソーラー | 14.2 |
2 | JAソーラー | 10.3 |
3 | トリナソーラー | 9.7 |
4 | カナディアンソーラー | 9.0 |
5 | ロンジソーラー | 8.5 |
6 | ハンファQセルズ | 7.3 |
7 | ライセンエネルギー | 7.0 |
8 | ファーストソーラー | 5.5 |
9 | GCL | 4.8 |
10 | SF-PV | 4.0 |
上の表は、世界の太陽光パネルメーカーにおける2019年の出荷量を表しています。その多くを中国企業が占めており、世界の太陽光発電業界は中国が牽引していると言えます。
かつては日本企業もトップ10までランクインしていたものの、現在の太陽光発電の国別シェアランキングでも海外勢がシェアを伸ばし続けています。
出荷量は総合面で選ばれ、実際に多くの人が導入したという証になりますので、太陽光パネル選びの1つの参考となるでしょう。
中国企業は研究・投資を繰り返し行っており、日本勢は技術面でも押されている印象です。
各太陽光パネルメーカーの特徴

海外メーカー
ジンコソーラー(Jinko Solar)
- 信頼度スコア5年連続「トップ・パフォーマー」
- 2019年出荷量世界第一位
- 社員数13,000人
- 日本法人あり
ジンコソーラーは世界シェアNo1の太陽光パネルメーカーで、会社設立は2006年、2010年にはニューヨーク証券取引所に上場した中国のグローバルカンパニーです。
社員数はグループ全体で13,000人で、2013年には日本法人であるジンコソーラージャパンも設立しており、今後も日本でのさらなる普及を目指しています。
セルの開発からパネルの組み立てまでを自社一環で行うことで、低価格ながら、高品質を維持しています。
パネルの特徴としては、スマートモジュールによりホットスポット(パネルの一部が熱を持つ現象)による発電量の低下や火災リスクを避ける仕組みになっています。
トリナソーラー
- 信頼度スコア5年連続「トップ・パフォーマー」
- 2019年出荷量世界第三位
- 日本法人あり
トリナソーラーは、1997年に中国で創業しアメリカやスイスなど世界の各地に本部を置く巨大企業です。
日本においても2010年にトリナソーラージャパンを設立しています。
世界でもトップクラスのシェアを誇り、国際規格よりも厳しい30項目以上の試験に合格したものだけを出荷していますので安全性も高いです。
また、ブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンス(BNFF)のバンカビリティレポートで4年連続でトップを獲得しています。
バンカビリティは財務の健全性だけではなく、太陽光パネルの実績や保証も加味したうえでの銀行における融資適格性を評価したもので、太陽光パネルメーカーの信頼性を表します。
GCL
- 信頼度スコア3年連測「トップ・パフォーマー」
- 2019年出荷量世界第九位
- 社員数30,000人
- 日本法人あり
- 「CSR+信頼性試験プログラム」合格
GCLグループは、創業1990年、グループ全体で30,000人の巨大企業で、香港証券取引所に上場しています。
日本国内では、GCLニューエナジー・ジャパン株式会社という日本法人が運営しています。
特に日本においては、ソフトバンクの「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」とGCLの子会社でインドの太陽光発電所を建設するための合弁企業を設立する旨の覚書を発表し、話題になりました(GCL System Integration Technology)。
また、三井物産とも次世代型インフラ事業を行うための合弁会社を50%ずつの割合で設立する株主間協定書を締結しました(GCL-Poly Investment I LP)。
GCLのパネルは品質がとても高く、2018年には世界最大の再保険会社であるスイス・リーが実施する「CSR+信頼性試験プログラム 」に合格し、CSR+基準の下発行されるグローバル・リインシュアランスに世界で初めて認定されました。
この試験プログラムは、太陽光パネルの品質と電力性能の信頼性を図る試験で、その基準は国際規格IEC612115・61730よりも極めて厳格な試験とされています。
これによりGCLは、認定有効期間に同社が生産するパネルに対してAlltrust Insurance Companyが提供する保険とスイス・リーの再保険を受けることができますので、GCLパネル購入者に対しての安心となっています。
また、GCLは顧客にとってのコスト軽減とそのための記述革新が「グリットパリティ」にとって重要であることを一貫して強調しており、そのための研究や投資に資金を回してきました。
グリットパリティとは、再生可能エネルギーの発電コストが既存の電力コストと同等または下回ることを指します。グリットパリティのためのコスト軽減に拘ってきたからこそ、顧客にとっての高いコストパフォーマンスに繋がっています。
パネルは独自のセルプロセスにより低日照環境下でも優れた発電効率を発揮するため、実発電量に強みがあります。
カナディアンソーラー
- 2019年出荷量世界第四位
- 世界160か国以上の導入実績
- 日本法人あり
世界160ヵ国以上に導入実績があるカナディアンソーラーは、日本での導入実績も豊富です。
日本法人であるカナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社は2009年に設立されました。
2001年にカナダで設立されましたが、生産は中国を中心に行っています。
コストパフォーマンスが高いことに加え、積雪への体制が強いため東北や北海道の地域に適しています。
また、パネルの保証は、カナディアンソーラーに万が一があった場合でも保険会社が追ってくれる二重保証となっている点も安心です。
ハンファQセルズ
- 信頼度スコア4年連測「トップ・パフォーマー」
- 2019年出荷量世界第六位
- 災害補償
Qセルズは、2000年代後半に世界シェア1位も獲得したことがある太陽光関連機器メーカーです。日本ではハンファQセルズジャパンが運営しています。
低価格にも関わらず、気候変化に強く、低日照時間の発電力に特徴があります。
創業はドイツであったため、ヨーロッパの厳しい気候にも耐えれるように設計されています。
また保証の特徴として、災害補償が無償で10年ついています。これにより、火災や風災、盗難などによる太陽光発電システムの事故にも対応してくれます。
一方、創業後は他の中国メーカーに敗れ、一度破産しています。その後は韓国のハンファグループに買収され、現在の生産は韓国・中国・マレーシアなどで行っています。
現在の業績は良く特段問題は見られないものの、一度破産したことがある企業に不安を持たれる方はいるかもしれません。
JAソーラー
- 信頼度スコア2年連測「トップ・パフォーマー」
- 2019年出荷量世界第二位
- 日本法人あり
JAソーラーは、2005年に設立された中国・上海に本社を置く太陽光パネルメーカーです。
2007年にナスダックに上場しており、日本ではJAソーラージャパン株式会社が運営しています。
製品の開発から生産、販売までのプロセスをすべて一社で統合したビジネスモデルを行うことにより、コスト効率が高く、高品質を実現しています。
大規模プロジェクトへも多く参画しており、導入実績もトップクラスです。
保証面では「バックアップ保証」を用意しており、仮にJAソーラーが破綻しても損害保険会社が代わりに保証に対する責任を果たしてくれます。
JOLYWOOD
- 両面発電モジュール
- 出力保証が30年
JOLYWOODは、2008年に創業した比較的新しい中国の企業です。
残念ながら日本法人はないようです。
製品戦略として両面ガラスの両面発電モジュールを基本にしているため、表面のみの発電量の10~30%上乗せできます。
積雪地域などの反射しやすい地域ではパフォーマンスが上がることが期待できます。
また主要な材料の調達を基本的に中国国内で完結させているため、運搬コストを削減しているのも特徴です。
N型モジュールを得意としており、高温時においても発電量の損失が少ないため、砂漠などの高温環境下で強みになります。
保証面では出力保証が30年と比較的長いことも利点です。
REC
- 信頼度スコア4年連測「トップ・パフォーマー」
- 日本法人あり
- 製品保証20年
- 時価総額約1兆円
RECソーラーは、1996年にノルウェーで設立後、長きに渡って高い品質を保ち続けてきている企業です。ノルウェーのオスロ証券取引所に上場しています。
日本法人にはRECソーラージャパンがあり、生産はシンガポールにて行っています。
品質が高く、劣化(LID・PID)による発電ロスの防止に強みがあるため、その分多くの電力を利用できます。
社内工程が厳しく一貫性のある品質であるため、クレーム発生率は0.01%以下と低く維持しています。
また、耐久性にもかなり優れており、最大7,000Paの荷重にも耐えることができるため、積雪地域にも適しています。
製品保証が20年と他と比較しても長い点も安心です。
国内メーカー
ネクストエナジー
- 業界初の経済損失補償
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社は2003年創業、本社は長野・東京に構えています。一方、太陽光パネルの製造は自社工場ではなく中国企業にて行っています。
特徴としては、国内メーカーの中では比較的コストにも優れている点です。
ネクストエナジーは、出力保証・製品保証の他にも、経済損失補償や自然災害補償が無償でついています。
経済損失補償は、10年以内に出力保証における出力に不具合が生じた場合、最大6ヶ月間その分の売電収入を補償してくれる業界初の制度です。
また、製品保証を受ける際、交換に要する製品以外の費用は設置者負担であることが多いですが、ネクストエナジーは運送費や撤去費も不要です。
ソーラーフロンティア
- 国内製造メーカー
- CIS薄膜系太陽光パネル
ソーラーフロンティアは、昭和シェル石油株式会社の100%子会社として1993年に設立しました(当時は昭和シェルソーラー)。
国内メーカーのほとんどがセルの製造などを中国やマレーシアなどでおこないますが、ソーラーフロンティアは数少ない一貫して国内で製造しているメーカーです(その他は長州産業のみ)。
いわゆる一般の方が国産とイメージしているのは、ソーラーフロンティアと長州産業だけなのかもしれません。
ソーラーフロンティアは、シリコン結晶を使用した太陽光パネルが主流の中、CIS薄膜系太陽光パネルを製造しています。
CIS薄膜系太陽光パネルは、安価にも関わらず発電量が多いのが特徴です。これは「光日射効果」と呼ばれる特性があるからです。出荷されたパネルに太陽光が降り注いだあと、出力が上がります。
また、CIS薄膜系太陽光パネルは、シリコン結晶とは違った黒を基調としたデザインであるため、美観との評判もあります。
一方、ソーラーフロンティアは発電効率が低いので、他のメーカーと比べて同じ容量を設置するのに大きい屋根面積が必要です。
パナソニック
- 時価総額約2兆円
- 製品保証25年
言わずと知れた日本の有名電機メーカーで、1994年から住宅用太陽光発電の販売を開始しました。製造はマレーシアにて主に行っています。
海外メーカー比較するとコストはかかるものの、国内の大手メーカーの中ではコストパフォーマンスが高いメーカーと言えます。
パナソニックの太陽光パネル「HIT」は、単結晶シリコンとアモルファスシリコンの混成で、温度が上昇しても発電量が落ちにくいような仕組みになっているのが特徴です。
また、保証期間が優れており、太陽光パネルにおける製品保証は無償で25年です。
これは世界の中でも長い期間となります。
長州産業
- 国内製造メーカー
- 施工保証
1980年創業の長州産業は、2011年より太陽光発電機器の製造をしています。
ソーラーフロンティアと同様、製造を完全国内で行っている数少ないメーカーです。
また、海外メーカーのOEM(製造メーカーが他社ブランドの製品を製造すること)に頼る国内メーカーが多い中、長州産業は自社製造しています。
国内メーカーであることを第一にお考えの方には適したメーカーといえるでしょう。
保証の特徴は、メーカーが施行保証もしている点です。
施工が原因の不具合等に関しては。基本的には施行会社の保険や保証で対応するケースがほとんどです。しかし、長州産業は施行保証に関しても10年つけています。
施工店との2重の保証になってしまいますが、万が一施工店が破綻してしまった場合には、長州産業の施行保証が役立ちます。
東芝
- 世界最高水準の変換効率を達成
- 時価総額1兆円以上
東芝は、2010年と少し遅めに住宅用太陽光発電に参入していました。自社で製造を行わず、アメリカのサンパワーと提携し、OEMで供給しています。
電極のラインを裏側にする「バックコンタクト方式」により、多くの太陽光を受け取ることができます。その変換効率は、世界最高の22%台です。
一方、コストパフォーマンスは海外メーカーには太刀打ちできない状況となっています。国内メーカーと比較してもパナソニックを選ぶ方が多いようです。
京セラ
- 17種類のパネル
- 時価総額2兆円以上
京セラは、国内メーカーにおける老舗で、1993年から日本で初めて住宅用太陽光発電の販売を開始しています。
京セラの特徴は、パネルの種類の多さです。
他のメーカーでは数種類程度である場合が多いですが、京セラでは17種類ものパネルがあります。これらの種類から選択することで、複雑な屋根の形にも対応することができます。
また保証面では、自然災害補償10年が無償でついているのも珍しい点です。
コストは高めですが、長期運用の実績もあり、安心できるメーカーです。
シャープ
- 16種類のパネル
- 時価総額5,000億以上
シャープも日本において長きに渡って太陽光発電業界を支えてきた企業です。
京セラと同様、パネルの種類が多い数少ないメーカーであり、パネルの種類は16種類です。そのため、シャープのパネルも複雑な屋根の形をした住宅などに向いています。
設置後もWebモニタリングサービスが無料でついており、太陽光発電システムのデータをもとに、発電診断を担当者が毎日チェックしてくれます。
長い間何らかの原因で発電量・売電量が落ちていた、、、という後悔をなくしてくれます。
コストは高いものの、長年の経験と、アフターサービスの安心感はあるメーカーです。
【最終結果】太陽光パネルメーカー総合評価ランキング
順位 | メーカー |
1 | GCL |
2 | ジンコソーラー |
3 | トリナソーラー |
4 | カナディアンソーラー |
5 | ハンファQセルズ |
太陽光発電の目的は、「コストに見合った発電量を得ること」です。また、20年以上の発電量のためには、長期運用を支える太陽光パネルの品質も非常に重要です。
これらの情報をなるべく「客観性のあるデータ」で集め、最終的な総合評価をおこないました。
ただしもちろん、この情報は現時点での評価です。太陽光発電の技術開発や価格競争は常に行われています。世界基準でどのメーカーが選ばれていくのかは、今後も目が離せません。
最後に繰り返しになりますが、「どの太陽光パネルメーカーを選ぶか」も重要ですが、「どの販売店から購入するか」はそれ以上に重要かもしれません。
メーカーや品番が一緒であればモノは全く一緒ですが、価格は全く異なる場合もあるからです。場合によっては2倍以上価格が異なるケースもあります。
また、パネルに対する「信頼」は、販売店の説明やシミュレーションなどによって生まれるものかもしれません。
みんなの太陽光発電では、お客様のコストパフォーマンスを重視しながら、品質の高いメーカーを提供することに拘っています。
お気に入りのパネルメーカーがある場合でも、ない場合でも、一度お見積りをしてみてはいかがでしょうか。